2009年09月07日

北岳バットレス-ピラミッドフェース

M会長と二人で北岳のバットレスピラミッドフェースに行ってきた。2年前の秋に取り付き敗退してからリベンジをもくろんでいた。


9月4日(金)21:00出発、翌朝2:30に芦安の市営駐車場に到着、仮眠。


9月5日(土) 5:10発の広河原行きのバスに乗り込む。相変わらずの混である。
6:30 広河原の山荘前でトイレをすませ、歩き始める。大樺沢の雪渓はのこりわずか。バットレス基部には雪渓は全くない。


9:30 cガリーの手前で30人ぐらいの団体の姿を見かける・・・えらいこっちゃ、と急ぐ。団体さんはbガリーとdガリーに二手にわかれていった。いそいでdガリー取り付きに向かったが誰もいない。


10:30 dガリー登攀
1ピッチ目V級 Hリード。ランナウトしているがそんなに悪くない。

* d沢を詰めようやく取り付きを確認。幸いにも誰もいない。

20090905_12.JPG

* 下部1ピッチ目

20090905_18.JPG

2ピッチ目V級 M会長リード。ものすごく悪かった。私はフォローだったが、もろもろで終了点のリングボルトは岩ごとはがれてぶら下がっているし、持った岩はつぎつぎにはがれていく。ちょうど後続のパーティがとりついたところで、ロープがあたったところがはがれ落ちて、おおきな落石にしてしまった。幸い当たらなか
ったようだが、その後も縮み上がるような怖さを覚えた。



3ピッチ目U級? Hリード。ただのガレ場、でも早くも本日の核心となった。あまりの怖さにいつものとおり叫び声を上げました。落石はしなかったようですが、置いた足もとが崩れていく感触はこの世のものではない。くの字にまがってピラミッドフェースに行くのだが、曲がり角でピッチを切った。ここはバンドになっていて
、草付きで安定している。5尾根の支尾根からも簡単そうである。


4ピッチ目 ただのガレ場。Mさんリード。左に行くと下部フランケのむずかしそうな壁が見えた。

* ようやくピラミッド1ピッチ目。

20090905_20.JPG

13:00 ピラミッドフェース登攀
ピラミッドフェースのかたくてしっかりした岩をみて涙が出そうだった。しばらく壁に抱きついて無事を味わう。
1ピッチ目X級 Hリード。左のコーナークラックをのぼる。カムとナッツでプロテクションをとったが、右手にも要所にホールドがあり、特にわるくない。


2ピッチ目W級+ Mさんリードで5m。その後Hに交代。逆層のフェースにMさんヘロヘロになる。

* 右からd沢、c沢、b沢

20090905_21.JPG

*2ピッチ目終了付近。頭上の岩の塊は今にも落ちそう。完全にブレークしている。

20090905_22.JPG

3ピッチ目W級+〜X級 Hリード。出だしはちょいむずかしい逆層のフェース。いったんバンド状になったところでハングした凹角になる。ハングの下半分が崩壊していて、フットホールドがない。A0したくてもにも4つあるハーケンはすべてぐらぐら。2年前にはこんなむずかしくなかったのでもしかしたら下部の崩壊が進んだのかもしれない。左足をハイステップにしてなんとか乗り越えた。決心するのに時間をくってしまった。
草付きバンド状で木が2本生えたテラスに到着。木でビレイする。(本当のビレイ点はもう一つ右側のフェースのところだったか?後続のパーティはそこでピッチを切ってらっしゃった。)


4ピッチ目 ピラミッドフェースの頭が真上に見える。頭までは逆層のフェース。左のほうにハーケンの列が見える。登れそうだったのでこのフェースを登る。X級ぐらい。(本当は草付きテラスを右にトラバースだったのか?)


5ピッチ目 コーナークラック。ここはX級+ぐらい。1ピッチ目のクラックよりもむずかしかった。カムもあんまり決まらずちょっとあせった。ナッツで何とかしのいだが、やっぱりナッツは1セット必要だった。
5mほどのクラックを乗り越え、右にトラバースすると4尾根にでた。


16:00 四尾根。
この時間なら余裕で明るいうちに抜けれる。と思ったのもつかのま。マッチ箱のコルで大渋滞に出会う。
四尾根はピラミッドフェースをちょっと長く登りすぎたため、4ピッチ目からの登攀となった。
4ピッチ目V級 Mさんリード。
5ピッチ目V級 Hリード。
6ピッチ目X級〜V級 Mさんリード。このピッチを終わるとマッチ箱のコルに出る。懸垂で渋滞しているとのことで、後続パーティとともにしばらく待つ。ここで17:30ごろ。Mさんがリードしてマッチ箱のコルへ。懸垂待ちでここでもしばらく待つ。
ここまでで1時間ぐらいのロス。
7ピッチ目V級 Hリード。18:30ごろ。懸垂後にヘッドランプの用意をする。
8ピッチ目V級 Mさんリード。50mいっぱいのばして最終のアンカーに到達した。あとはハイマツ帯をしばらく登って終了。19:15ごろ。真っ暗、そのうえ、ビバーク地にはすでに大勢の人がいた。6人パーティ、8人パーティ、私たち2人、後続だった2人パーティ。とうていビバークできないので肩の小屋まで行くことにした。
水を飲んだり、パンを食べたりして登攀具を片付け、重い足を引きずって肩の小屋に向かう。

* 北岳頂上 20:20ごろ

20090905_26.JPG


21:15 肩の小屋。消灯後だったが親切な従業員さんが寝ずに待っていてくださった。親切に声をかけてくださり、小屋の前にツエルトをはらせてもらった。


人通りのなかにツエルトを張ったためにたびたび蹴られよく眠れず。めんどくさくてもテン場まで行くべきでした。
Nさんご夫婦が翌朝声かけてくださった。ありがとうございました。起きられませんでしたが。

* ここにツェルトを張らせていただきました。

20090906_28.JPG

9月6日(日)
7:10起床。ねばりにねばったが、通行人に頭を蹴られ、仕方なくおきる。
10:20広河原。バスに走って乗り込む。バスに酔ってしまって、お風呂に入る前に吐いてしまった。


2日間ともお天気が良く、暑くもなく、大変良い登攀日和となりました。Mさんありがとうございました。
                   Written by H

パートナー(M)のコメント
10年ぶりのピラミッドフェース。10年前のときは、いまさら理由を言うのも恥ずかしいのですが、夜の9時までかかり一緒に行った先輩(今回もたまたまご夫婦で北岳に来られていましたNさん。)に大いに心配をかけてしまいました。
核心部分の写真が少ないのは、写真担当に余裕がなかった為です。
HSMさん、本当にありがとうございました。
posted by 泉州太郎 at 13:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 岩登
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